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故人の気持ちを尊重した葬儀

一昨年祖父の妹の旦那さんが亡くなった。
私とは特に付き合いもなく、お正月やお盆に何回か顔を合わせた事がある程度の人だったが、家が近いので行かないのも無礼だし、半ばしぶしぶではあるが参列してきた。
久しぶりに見るおじさんは遺影の中でとてもにこやかに笑っていて、何だか不思議な気持ちだったが、それ以上に私を不思議な気持ちにさせたのが葬儀場でかかっていた曲だった。
まだ20代後半の私でも知っている有名な女性演歌歌手の歌で、明るい曲調のその歌は葬儀を執り行う場には相応しくない感じがした。
また、喪主である叔母さんや娘さんも喪服ではなく、派手ではないが明るい色の服を着て参列者にニコニコと話しかけていた。
正直、叔母さんは叔父さんを見送るつもりがないのだろうか?仲が悪かったのだろうか?と感じた。
しかし本当は違ったのだ。後で母に聞いた時、実は叔父さんが生前にいかにもお葬式といった暗い雰囲気のお葬式ではなく、自分の好きだった曲をかけて、明るくみんなに笑って見送って欲しいとお願いしていたそうだ。
親しかった人達には葬儀で着る服もプレゼントしていて、叔母さんが着ていたのもその服だった。
私は常識や風習に囚われるあまり、本当に叔父さんが望んでいた事が分からなかったのだ。
それを聞いてから私も悲しい顔を止めて、笑って叔父さんを送る事ができた。
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